内臓を吐いて身を守る!?


2009年08月02日

この広い地球、多種多様な生物が生きていますが、尻から内臓を吐いて身を守る生き物がいるというから驚きです。

それはナマコ。漢字では海鼠と書きます。
ちょっとグロテスクな見た目ですが、古来から食材として用いられ、
なまこの筋肉となる部分は酢の物でいただき、腸は塩辛にしたものを『このわた』と呼び、珍味とされています。
コリコリとして食感で、好きな人にはたまらないのですが、見た目から苦手とする人もいるようです。

このナマコ。外敵に襲われると、肛門から内臓と、白い糸のようなキュビエ器官と呼ばれる器官を吐き出します。
吐き出された器官には粘着性があり、敵にからみついて動きを鈍らせます。
内臓なんか吐いて大丈夫なのだろうかと思いますが、なまこは再生力が高く、吐き出した内臓は大体1〜3ヶ月で再生するのだそうです。

敵も、いきなり尻から内臓吐き出されたらそりゃ驚きますよね……。
なんとも体を張った、なまこの防衛術です。



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