自然界の集団自殺

2008年11月08日

自然界で生命が存続していく為には多様性が必要である。
ひとつ種の数が増えすぎ他の種を淘汰するようになると、環境が変わった時に対応出来なくなる。昔恐竜が自然界に王として君臨していたが、環境の急激な変化についていけず滅びてしまった。
ようはバランスが大事なのである。ま、大体そんな感じで……。つまり、あまり一つの種が数を増やしすぎると駄目、と……。とすると上限を超えるとどうなるか。

レミングという小動物がいます。ネズミの一種。
このレミング、なんと数が増えすぎると集団自殺するというのです。集団で死の行進をして海に飛び込むのです。
群れで全体として行動するレミングは、個々の生存本能を殺してまで自然界の固体数調節機能をまっとうする……。にわかには信じがたい、でもこの自然界、こんな不思議な事があるものです。


なーんて。嘘。
実はそのレミングの集団自殺の話、誤解なんだそうです。
ずっとレミングは集団自殺をすると伝わっていて、私も最初にレミングを知ったのはその集団自殺の話だったんですが、本当はそんな事しないんだそうです。
"自然界の意志""個体数の調節機能"なんて言うともっともらしく聞こえますが……。
集団自殺の話がまとこしやかに伝わった原因としては、レミングの個体数が周期的に増減する事などが原因ではないかと見られているそうです。



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