牛乳でお腹が痛くなるのは何故?


2009年08月31日



栄養豊富、健康の源の牛乳。
ですが、たまに、牛乳を飲むとお腹が痛くなり、下してしまう人がいます。
これは体の中のラクターゼという酵素に関係しています。

ラクターゼは人の体の小腸に多く存在し、牛乳の乳糖(ラクトース)をブドウ糖(グルコース)と脳糖(ガラクトース)に分解します。
分解されたラクトースは人体のエネルギーとして吸収されますが、
体の中のラクターゼが少ないとラクトースが分解されないまま大腸に到達し乳糖不耐症を引き起こし、下痢などの症状が出るのです。

世界的に見ても日本人はこの乳糖不耐症者の割合が多いとされており、その割合は5割を超えるそうです。
自覚の無い乳糖不耐症者も多く居ますので、あまりに多くの牛乳を飲みすぎない方がいいかもしれませんね。
適度な量を毎日飲む。これぞ健康の秘訣。
後天的な乳糖不耐症の場合、牛乳を飲み続ける事によって平気になる人もいます。

ちなみに、『猫に牛乳をあげてはいけない』と言われるのも人と同じ理由で、ラクトースを分解できず下痢してしまう猫が居るからです。

牛乳を飲むとお腹を下しやすい人のために、すでにラクトースを分解済みの牛乳も売られています。
また、同じ乳製品でもヨーグルトやチーズはラクトースが分解されているので牛乳でゴロゴロする人でも平気だったりします。



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