2009年10月20日
DNA。デオキシリボ核酸です。
遺伝子であるDNAがとても大事なものなのは分かりますが、具体的に一体どういうものなのかと言うと。
どうも上手くは説明し辛いものがありますね。
よく言われるのが『生命体における設計図』。
これはDNAに体の設計図のデータが入っており、指は片手につき五本…唇の形は…などといった体の構造はDNAの塩基配列によって決まります。
例えば、太る体質であったり、特定の病気にかかりやすい、またはかかりにくい体質など、環境などの後天的要素のほかに、このDNA配列による先天的な要因も研究されています。
このDNAで構成されているのが『染色体』。
染色体の末端には『テロメア』があり、このテロメアは細胞分裂のたびに短くなります。
つまり、細胞分裂の回数には上限があるという事。
この回数の制限が、老化に関係していると見られています。
ではこのテロメアが長いままなら不死が実現できるのではないかという事になりますが、
実際、テロメアを伸張させる『テロメアーゼ』という酵素が人の生殖細胞には存在しています。
子の世代に遺伝子を受け継がせるために必要なのでしょう。
しかし、生殖細胞以外でもこのテロメアーゼが多く存在している細胞があります。
それは、癌細胞。
ガン細胞はある意味、『不死の細胞』なのです。
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