250年生きたアドワイチャさん


2008年12月21日

ギネス認定の世界一長期にわたって生きた人はジャンヌ・カルマンさんで、122歳。
でもアドワイチャさんは2006年三月までの250年間生きました。他にも200歳のエスメラルダさんという方がいらっしゃいます。

アドワイチャさんとエスメラルダさんはゾウガメ。
ゾウガメは非常に長生きで100年くらい生きるゾウガメも普通にいます。
どうしてこんなに長生きなんでしょうか?

ポイントは代謝率。
ゾウガメは代謝率が低いんです。ゾウガメはゆぅーっくり動きますよね。だからあまりエネルギーを生む代謝の必要が少ないんでしょう。
では何故代謝が低いと長生きするのか……。

実は生きるのに必要なエネルギー代謝は諸刃の剣で、各細胞で酸素が糖質によってエネルギーを生み出す時に活性酸素・フリーラジカル(遊離基。アンバランスな不対電子をもつ原子や分子やイオンの事)に変わります。最後には水になるのですが全てが水にはならず、残った活性酸素・フリーラジカルが細胞のDNAを損傷させるのです。
そのように傷付いた細胞は病気の原因にもなるのでアポトーシス(細胞の自殺)が発生します。
この細胞の損傷は老化の一因になると言われています。

人間も代謝を減らせればゾウガメのように長生き出来るかも知れませんが、そりゃ無理ってもの。
でもあんだけゆぅーっくりしていたいって思いもありますけどねー。

ちなみに、どの種でも寿命に関わらず一生で打つ心臓の鼓動の回数はほぼ同じだと言われています。
短命な種は心臓の鼓動ペースが速く、長寿な種は遅い。



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