現実世界での『巨人』


2009年01月23日

藤子・F・不二雄氏の漫画に『やすらぎの館』というタイトルの作品があって、その漫画の中で巨人の女性が出てきます。
"「巨人症」……脳下垂体前葉ホルモンの病的高進による一種の病気だ"との説明がなされていました。
藤子氏はSF漫画の大家ですから、その漫画を読んだ時は架空の病気だと思っていました。
しかし、巨人症は現実にあるらしいのです。

明確な記録が残っている、歴史上一番の高身長の人物は、ロバート・ワドローさんという方で、
死ぬまで身長が伸び続け、最後にはその身長は272cmにもなりました。ロバートさんは脳下垂体に腫瘍があったそうです。

『先端巨大症(末端肥大症)』。
脳下垂体前葉の成長ホルモン分泌腺細胞が腫瘍化して成長ホルモンを抑制する性ホルモンが放出出来なくなり、
その結果成長ホルモンがとめどなく分泌され続け、骨・内臓・手足などが肥大化する病気です。
巨人症自体は死に至る病ではありませんが、巨大な体に血液を循環させなくてはならない為、心臓に非常に負担がかかり、
巨大症患者は心臓関係の病にかかるケースが多く、心臓疾患で死に至る確率も高いそうです。



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