夜は存在しないはず?『オルバースのパラドックス』


2009年01月16日

夜。空を見上げて、「この宇宙はどうなっているのだろう」と考えを巡らしてみる。
宇宙に果てはあるのか。この宇宙はいつ始まったのか。有限なのか、無限なのか。
そんな事ありませんか。
自分は子供の頃そんな考えがぐるぐるぐるぐる頭を駆け巡ってそれだけで御飯三杯はいけました。

この宇宙には始まりが無く、空間的果ても無い。無限の過去と無限の空間がある。
そう仮定するなら、空は常に無数の星の光で埋まっていて全面が白く輝いているはず。
無限の過去と無限の空間があれば地球に届く星の光も無限であるはずだからだ。
……そう考えたのが、ドイツの天文学者、ハインリヒ・オルバースさんです。
オルバースさんは1823年にこの問題についての論文を発表し、これは『オルバースのパラドックス』と呼ばれています。

『ビッグバン』という単語が一般に知られている通り、結局宇宙は有限であるという考えが主流となったので
このオルバースのパラドックスはパラドックスでなくなりました。
しかしこのオルバースのパラドックス、宇宙が有限であるという事を説明する理由のひとつとして、分かりやすいですよね。



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