クジラは食べていいの?捕鯨問題


2009年02月11日

スーパーやデパートの食料品売り場などの魚コーナーによく置いてあるクジラ。
ある世代じゃ学校の給食にクジラの竜田揚げがよく出てました。はりはり鍋も有名ですね。また、肝油の材料として使われる事もあります。
しかしこのクジラ、実はIWC(国際捕鯨委員会)により捕鯨が制限されています。

捕鯨問題という言葉をたまに耳にしますが、捕鯨国と反捕鯨国との間で対立が起こり、反捕鯨活動を行う組織の中にはシーシェパードのような過激な組織もあります。

では何故一般のスーパーでクジラが普通に売られているかと言うと……。
シロナガスクジラなどワシントン条約に載ってるような個体数の減少が危惧されるクジラの捕鯨は禁止されていますが、日本はIWCの管理外の個体数の多いミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラなどを調査目的で一定数捕鯨しているのです。
捕獲したクジラは無駄にしないように食肉として食品市場に出回り、それが食料品売り場に並んでいるのです。調査捕鯨であって、元々食料として捕ってる訳じゃなかったんですね。

世界で見てクジラを食べる国はそれほど多くないのですが、日本以外ではノルウェー、ロシアなどが捕鯨を行っています。

日本は昔からクジラ文化のある国で、クジラ肉を食べるのはもちろん、クジラのヒゲは柔軟性と強度、軽さに優れており工芸品や文楽人形などいろいろ使われ重宝されてきました。また骨と歯も同様に使われています。


捕獲しているのは数の多い種のクジラだけどあくまで調査捕鯨で調査のための最低数しか捕獲していないらしく市場に出回るクジラはどうしても値段が高くなってしまうんですよね。はりはり鍋も本来のクジラではなく豚肉などで代用する事もあるそうです。



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