天才知的障害者『サヴァン症候群』とは?


2009年05月03日

これもある意味天才。
『サヴァン症候群』とは、自閉症などの知的障害者が、巨大な桁数の暗算を一瞬で行うなど、特定の分野において驚異的なまでの優れた能力を有する事です。
このサヴァンの能力を持つ者は数少なく、世界で数十人しか存在しないそうです。

以前はサヴァンの能力を持った者は『イディオ・サヴァン(仏:知恵ある白痴)』と呼ばれていました。

サヴァン症候群の人たちは、コンピューターの様に膨大なデータの処理が可能で、
ある人は一回聴いただけの曲をピアノで弾いたり、
ある人はカレンダーの曜日を過去何年遡って質問しても瞬時に答える事が出来たりと
様々な能力を持っています。どういった能力を持っているかはその人それぞれによって違います。

映像記憶(カメラアイ)…一度見ただけの風景を鮮明に細部まで記憶出来る能力を持つサヴァンもいますが、
かの有名な山下清画伯もサヴァン症候群だったのではないかと見られていて、
山下画伯は旅先で見た風景はほとんどスケッチせず、八幡学園(知的障害者施設)や実家に帰ってから風景の記憶を呼び起こして作品にしていたそうです。

サヴァン症候群の知名度を上げたのが、映画『レインマン』。主人公の兄のレイモンドが自閉症の設定で、物語中にレイモンドが驚異的な記憶能力を持つ事が判明します。
他にはカナダ映画『CUBE』にサヴァン症候群と思われる登場人物が出てきます。



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