『13日の金曜日』は何故不吉なのか?


2009年05月02日

『13日の金曜日』という映画がありましたね。
13日の金曜日は不吉な日とされ、都市伝説の様に流布されてますが、13日の金曜日の一体何がそんなに不吉なんでしょうか。

13日の金曜日が不吉とされるのは大体キリスト教圏の考え方のようです。
諸説ありますが、キリストが十字架に磔にされる前の『最後の晩餐』で十二使徒とイエス・キリスト合わせて"十三人"だった事、
キリストが磔になった曜日が金曜日だったという事が大きな理由ではないかと考えられています。

13日の金曜日が不吉だと言われるようになったのはキリストからと推測されますが、その前から13という数字が不吉だという風説はありました。古くは北欧神話にまで遡るそうです。
そういえばアポロ13号も事故が起きましたねぇ。

ちなみに、イタリアでは17が忌み数だとされています。
ローマ数字で17は『XVII』。これを並び替えるとラテン語で"生きた"という意味の『VIXI』になります。
"生きた"…つまり"もう死んでいる"、という解釈がされ、17は不吉な数字となりました。

日本で言う所の、4という数字が死を連想させて不吉だとされたり、仏や如来が入滅する仏滅を不吉な日とするようなものでしょうね。

2003年に心理学者リチャード・ワイズマン博士によってイギリスで行われた運に関する調査によると、自分を不運だと感じる人はこれらの不吉な迷信を信じる傾向にあるそうです。
そして、そう思い込む事によって実際に、不吉な日に事故が起きやすくなるのだといいます。

一度頭に『不吉な数字』とインプットされると目につく不幸な事象と関連する数字が不自然なまでに際立って見えてしまいます。
しかしこういったものは先入観を持ち、ひとつのポイントにのみ注目する事によって視野狭窄に陥って
確証バイアスのような偏った認識になってしまっただけにすぎないのかも知れません。



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