ニュースでよく言う『変死体』ってどんな死体?


2008年06月06日

「〜が変死体で発見されました」みたいに、事件を扱ったニュースでよく使われる『変死体』。
なにがそんなに変なのか。変死体とはどんな死体なのか。
さぞや変な死体なんだろうと思ったら…。べつにそういうわけではありませんでした。


変死体は、変死した(あるいはその疑い)のある死体。

病死や老衰、自殺、不運な事故であると明確に判明している場合は変死体という言葉は用いず、
死因が犯罪によるものだという疑いのある死体を変死体といいます。

死体発見当初は犯罪がらみかそうでないか、明確に判明していない場合が多いので変死体という言葉を用いる事も多いですね。
打撲による出血死…という場合でも階段から誤って落ちたのか誰かに突き落とされたのか、明らかでない場合は変死体。


ちなみに。
最近のメディアでは「〜が死体で発見されました」よりは「〜が遺体で発見されました」という風に人に対しては"死体"という言葉を避けて"遺体"という言葉を用いるケースが多くなっています。
一般的に死体は動物全般に使う言葉で、遺体は人に限定して用いる言葉である事から、その死者を人間として尊重する意味合いがあるのでしょう。
ただ、本当は"遺体"は人間以外の動物に対しても使える単語です。



前のページへ / トップページへ