2008年07月09日
ハム。
豚肉を加工した保存食です。
サンドイッチに使うとおいしいですよね。生肉を使い塩気を多くした生ハムもあります。
フランス、花の都、パリ。
しかしそんな美しいイメージとは裏腹に、12世紀のパリでは一般家庭で普通に豚が放し飼いされ、街中に豚がうろついてました。
今と違って生きている豚が普通に手に入りますから、保存食にする必要はなかったんですね。
ところがどっこい。
1131年10月のある日のこと。
カペー王朝のフィリップ皇太子が乗っていた馬に、一頭の豚がいきなり突進。
皇太子はその衝撃で落馬し、命を落としてしまいました。
その事件が原因で王政府から街で豚を飼うことが禁止され、街中から豚の姿が消えました。
それまでは新鮮な豚肉がいつでも手に入ったのですが、この布令のせいでそれが出来なくなったのです。
冷蔵庫のない時代の事。これはパリ市民も困りました。
そこで生まれたのが、豚を保存食として加工したハムやベーコンだったのです。
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