2008年09月04日
温暖化、大気汚染…など、今エコロジーが騒がれています。
大気中の二酸化炭素の量が増え、温室効果で気温が上昇し、海面の上昇、異常気象などさまざまな影響を及ぼしています。
そんなわけで、二酸化炭素を吸って酸素を吐いてくれる森林・樹木はとても大切なのですが、
しかしそんな樹木にも大気汚染に関する意外な面があります。
樹木は、その体からイソプレンという炭化水素を放出しています。
このイソプレンが排気ガスなどの窒素酸化物と太陽から放たれる紫外線により、大気中に高濃度のオゾンを生成し、光化学スモッグの原因になる大気汚染物質オキシダントを作ります。
また、このイソプレンは気温が上がるほど多く作られるとされ、温暖化が大気汚染に拍車をかけるのです。
光化学スモッグは人体に悪影響を与え、眩暈や頭痛、重いものになると意識障害や嘔吐を起こすこともあります。
また、植物に対しても葉を枯らすなどの悪影響があります。
一部の落葉樹が多くのイソプレンを放出する事は事実ですが、問題は樹木そのものというより、排気ガスなどの窒素酸化物なのかもしれません。
窒素酸化物は酸性雨の原因にもなると言われており、排気ガスを無害化する処理、自動車排出ガス規制、エコカーなど、様々な対策が考えられています。
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