2008年09月17日
 
 
オーストリアとオーストラリア。 
あまりに似た国名で、ちょっと紛らわしいですね。 
たまに混同してしまっている人もいます。 
コアラもカンガルーもオーストリアには棲息していないし、 
オーストラリアに行ってもウィーンのブルク劇場はありません。
  
オーストリアもそのことについては気にしていたらしく、 
オーストラリアとの区別をはっきりさせるため、 
2006年10月に駐日オーストリア大使館商務部より日本で表記される国名を 
『オーストリア』から『オーストリー』に変更するとの発表がありました。 
それによってオーストラリアとの混同を防止しようという試みです。
  
オーストリアを漢字で書くと墺太利。 
オーストリーという国名は、19世紀から1945年まで使用されていた『オウストリ』という名称が由来だそうです。
  
これによって以前は大使館商務省のサイトではオウストリーという表記になっていたのですが、 
正式な国名変更要請は行われないままだった事もあり、今ではオーストリア表記に戻りました。
  
現在のスタンスは、オーストリア、オーストリーのどちらの名称を使うかはそれぞれの自由、という事になっています。 
だからどちらも正しいんですね。
  
今まではずっとオーストリアと呼んできて、それが浸透しているわけですから、 
正式に日本内国名表記を変えでもしない限り 
あまりオーストリーの表記は日の目をみなさそうですが…さて、どうでしょうか。 
 
 
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