2008年09月27日
古代の人は、この世界が何故存在しているか、何故あるのか、という謎に対して
『神さまがお創りになられたかから』という答えをもって解決してきました。
それぞれの神話や宗教では神が世界をこういう形で創造なされた、と伝えられてきています。
しかし、科学の発展にともない、その神の立場が少しずつ崩れていきました。
地動説を唱えたガリレオが異端審問にかけられるエピソードに見られるように、
科学の進展は神の領域を脅かすものだったのです。
『神は死んだ』
そんな言葉もありますが、
しかしそれでも神の存在が滅んだわけではなかったのです。
現代の科学では限界があり、この世界の事象について説明しきれない、解明できていない部分がまだまだたくさんあります。
そこに神が存在します。
つまり、よくわからない事はとりあえず『神がそうお創りになったから』としておくわけですね。
これを『隙間の神』とよぶそうです。
ある意味、科学の分野でのデウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)でしょうか。
劇の中で窮地に陥った主人公を機械の神様があっさり解決してくれるように、
科学の分野でも解決できない謎は神によるものとする……。
そしてその謎が科学の進展により解明できたら、その隙間にいた神は消えてしまう。
しかしそれは同時に、新たな隙間(謎)も生み出してしまうのです。
昔は神中心の世界でしたが、今は隙間に追いやられてしまいました。
これも時代の流れでしょうか。
しかし、この先も神が消滅してしまう事は無いでしょう。
何故なら、世界から"謎"が無くなることなんてありえないのですから。
▼何かの進展により何かが追いやられる図はここでも。
ネットインフラただ乗り問題
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