2008年06月12日
道端にそっと立っているお地蔵さん。
このお地蔵さん、正しくは地蔵菩薩といい、子供や弱きものを見守る優しい菩薩です。
地は大地、蔵は胎内、子宮。
最初のブッダ(悟りを開いた者)である釈迦(ゴータマ・シッダルダ)が入滅して56億7000万年後に次のブッダになる弥勒菩薩が現れ人々を救うと言われています。
お地蔵さんはその間、あの世(天道、人道、修羅道、地獄道、餓鬼道、畜生道の六道)に落ちた人々を救う役目をもっています。
『六地蔵』の六体のお地蔵さんはその六道それぞれの衆生(生きとし生けるもの)を救ってくれます。
お地蔵さんはとくに弱き者に優しく、親より先に死んだ不孝の子供は死後賽の河原で迷いますが、そんな子供達を成仏させてあげるのだそうです。
子供が亡くなった場所にお地蔵さんが立てられるのは子供と冥界の守護者だからなんですね。
さん付けの愛称で親しまれてるお地蔵さんは、まさに慈愛に満ちた存在と言えましょう。
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