2008年06月17日
ダルマさん。漢字では達磨と書きます。
置物として人気ですが、それだけではなく、受験など目標達成の願をかけてだるまに片目を入れ(墨で書き入れる)、達成したらもう片方の目も入れる必勝祈願の縁起物としてもよく利用されています。
ダルマの形が丸く、底に近い部分に重心があるので何度ダルマを寝かせてもすぐに起き上がる姿が『どんな困難にあっても再び立ち上がる』不屈の精神を思わせます。
だるまさんのあの形は座禅姿を表していて、
9年座禅をしたという伝説で有名な中国の達磨大師(菩提達磨)がモデルです。
『ダルマ』はサンスクリット語で『法』。
達磨大師は坐禅修行を主とする大乗仏教の一派である『禅宗』の開祖。
元々南インドの王子でしたが、布教のため中国へ渡りました。
生没年の詳細は判明していませんが、5世紀前後の人だとされています。
禅では文字による教義より座禅修行を重視します。
文字による学習ではどれだけ勉強したところで本質には近づけない(どれだけ食べ物の説明をしても満腹にはならない、と例えられる)という考えからだそうです。
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