指(間接)をならすと駄目なのは何故?


2009年04月29日

「指を鳴らしちゃダメ」とか「鳴らすと関節が太くなる」とかて言うじゃないですか。
あれって何故でしょうね。

まず間接の音がなる仕組みについて。
間接にある骨と骨が合わさる部分は『関節腔』と呼ばれる隙間があります。この関節腔は骨膜に繋がる『関節包(関節嚢)』という膜で包まれていて、関節腔の中は滑液で満ちています。

間接をならす時、『キャビテーション(空洞現象)』とよばれる、圧力の低い所が気化し、泡が発生した後消滅する現象が起きます。
この時に起きる衝撃が骨などを振動させてそれが伝わり、音となって聞こえてくるのです。

このキャビテーションの衝撃が骨を痛め炎症状態になります、それを修復するために骨(特に軟骨)が増殖。そのせいで指の骨が太くなる。というのが有力な説です。

指の関節くらいならまだマシですが、首の間接をならすのは危険です。
首には重要な器官である脊髄が走っていて、この脊髄が損傷してしまうと最悪の場合手足の麻痺など取り返しのつかない事になる可能性もあります。
また、骨が太くなる事によって大事な神経を圧迫し、肩こりや頭痛などの症状になって現れる事もあります。
なるべく首をコキコキならすのはやめておきたいですね。

ところでどうして間接をならすと気持ちいいんでしょうね。
長時間同じ姿勢でいた時に『伸び』をしますよね。その時間接がなると同時に血行がよくなって気持ちよく感じます。
だから『間接がなる=気持ちいい』と認識する人が多いという説がありますが……。
私としては伸びをする時はともかくそれ以外の例えば指をならす場合は、
ダンボールの中に入れる梱包剤のプチプチを潰して音をならす楽しさと似たものがある気がします。
プチプチを潰すのがどうして楽しいのか、まずその謎を解かないといけませんが…。



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