ほうれん草は毒か否か?『シュウ酸』


2009年05月30日

ホウレン草などに含まれるシュウ酸。
シュウ酸は体内(尿)でカルシウムと結合するので骨粗しょう症や尿道結石の原因になると言われていますが、本当の所どうなんでしょう。
ホウレン草は控えた方がいいのでしょうか?

シュウ酸は原因のひとつではありますが、カルシウムの不足、肉食生活(脂肪酸の過剰摂取)、喫煙など他にも様々な原因があります。

また、ほうれん草に含まれるシュウ酸は、アクの元。ほうれん草を食べる時はアク取りしますよね。それによってシュウ酸の量はかなり少なくなります。
シュウ酸は水溶性。ほうれん草を食べる時はたっぷりの湯で茹で、流水でさらしてアク取りをした後調理すれば大丈夫。
また、サラダに出来るアクの少ないほうれん草も売られています。

すでに結石があったりや骨粗鬆症にかかっている、など特に注意を要する状態でなければ、
そこまでほうれん草を警戒する必要はないでしょう。普通に食べる分には問題ありません。
ほうれん草はビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、葉酸が含まれており、美容やガン予防に効果があるとされています。

一緒にカルシウム豊富な食材を食べるのもいいですね。
クエン酸、マグネシウムは結晶化を阻害する働きがあるのでこれらも摂取。
ビタミンD(魚類に多く含まれる)、アミノ酸(乳製品、魚類に多く含まれる)はカルシウムの吸収を高め骨粗しょう症予防の助けになります。


ちなみに。
ホウレン草はシュウ酸を多く含む事で話題になりました。
たしかにシュウ酸はホウレン草に多いんですが、他にもバナナ、イチゴ、チョコレートにもいくらか含まれます。



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