『中身』より『人気』重視?バンドワゴン効果


2009年04月09日

いろんな商品の宣伝文句を見ていると、『今話題の〜!』『大流行したあの〜!』『人気です!』といった文章がよく踊ってます。
消費者は『人気』に弱いという事を知っているのでしょう。『人気=物の価値』という訳ですね。

"流行"がその物への支持を一層強くする事を『バンドワゴン効果』または『バンドワゴン現象』と呼びます。
『バンドワゴン』は行列の先頭を行く楽隊車の事で、その後にみなぞろぞろついていく様子を例えたものです。

商品を買うという行動が、需要が、『人気があるから』『流行ってるから』『みんな持ってる(観てる、読んでる)から』という理由からである事は多いにあります。
大体、流行する商品(起きるブーム)には『流行仕掛け人』がいます。流行を追うように出来ている"民衆"はその仕掛け人たちに操られている?
これは商品のマーケティングだけではなく、例えば政治や思想のプロパガンタにも利用出来るわけです。


『"多数の支持"を重視する』というのは、時に判断を誤らせます。
例えばある戦略会議で誤った作戦が支持を受け、反対意見は無意識の抑制によって潰され、誤りであるのにさらに圧倒的な支持を受ける。そしてそのまま作戦を実行して当然失敗、多数の死者を出す結果になった……こういった事が現実に起こってしまいます。
人間、圧倒的支持を受ける中で、もしそれに疑問を持っていたとしても、無意識で「こんなに支持を受けているのだから、自分が間違っているのではないか?」「自分の考えより場の流れに乗った方が得ではないか?」と考え、なかなか反対意見は言えないものです。


バンドワゴン効果は人気が支持を強くする効果ですが、逆に判官びいき的に、支持の無い方に味方する現象は『アンダードッグ効果』といいます。



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