身近に起きる不思議な偶然…『シンクロニシティ』


2009年04月20日

『いつもと違う妙な胸騒ぎを感じていたら、悲報が飛び込んできた』
『朝、ふと10年以上会ってない友人を思い出したら、昼に街で会った』
こんな不思議な偶然ってありますよね。"偶然"の一言では片付かないような、まるで神の悪戯かと疑いたくなるような偶然の一致。

これは、心理学者であり精神科医であるカール・グスタフ・ユングさんが『シンクロニシティ(共時性の原理)』という概念で説明しています。
つまりこれらの現象はただの偶然ではなく、ある種シンクロニシティが作用した"必然"であるという考え方なのです。

人の無意識には『個人的無意識』『集合的無意識(普遍的無意識)』があり、集合的無意識は人類が共有しているマクロな無意識。
この集合的無意識の繋がりから来るものと考えられています。

ちなみにユングのこの集合的無意識の概念は日本に伝わる仏教、大乗仏教にある『阿頼耶識(あらやしき)』の概念に似ています。
個人的無意識にあたるのは『末那識(まなしき)』で、これは良くない識であるとされています。
あまり『個』が強すぎると物事を大局的に見れなくなり目が曇ってしまいます。

ユングのこういった考え方は昔から存在するものだったんですね。
ちなみに、このユング心理学を踏襲し発展させた心理学に『トランスパーソナル心理学』があります。

ちなみに2。
このシンクロニシティの概念に近いものに、ライプニッツの『予定調和説』があります。

ちなみに3。
こういうシンクロニシティなどのユング心理学はオカルトめいた感じがあるためこれを否定する考え方も多数あります。



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