教師が生徒を左右する…『ピグマリオン効果』『ゴーレム効果』


2009年05月01日

ピグマリオンとはギリシャ神話に登場する王様で、自分が彫った彫刻に恋をした人です。王様はその彫刻が人間になる事を願い、その願いを聞いた女神アフロディーテが彫刻に命を吹き込みました。

『ピグマリオン効果』というのは、教師が特定の生徒に期待をすると、その生徒は成績が良くなるという現象の事です。『教師期待効果』『ローゼンタール効果』とも言う場合があるそうです。 逆に教師が生徒に対し期待しない事によって成績が下がる現象は『ゴーレム効果』といいます。

期待されるとそれに応えようとするものです。
教師の方も生徒には分け隔てなく接するのが理想でしょうけれど、期待の見込める生徒とそうでない生徒に無意識に扱いの差が出てしまうようです。

これは教師だけでなく、親子の場合にも言える事なのではないでしょうか。
ゴーレム効果で子供の能力を潰してしまう事のないようにしなければなりませんね。



ちなみに。 このギリシア神話のピグマリオンの彫像を愛したというエピソードから
人形に対し恋愛感情を抱く事、人形に対する性的倒錯を
『ピグマリオンコンプレックス』『ピグマリオニズム』といいます。



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