2008年11月03日
 
 
大きな事件が起こると耳にする言葉。『精神鑑定』。 
量刑に関わる重要なものなんですが……。 
精神鑑定って言っても一体何するのさ? 
悪知恵の働く犯罪者が精神鑑定を利用して医者を騙して無罪になったりするんじゃねぇの? なんて言ってる人も居ましたがどうなんでしょうか?
  
精神鑑定で鑑定するのは被告人の病状、供述の真偽、責任能力、訴訟能力の有無。 
鑑定は慎重に行われ、精神病理学以外にも社会学、統計学など様々な分野の手法を用い、脳のCTスキャンなど身体の検査も行います。 
被告人になんらかの精神疾患が見られたとしても、それが即責任能力の有無の判断に直結する訳ではなく、犯行当時の状況、病状、犯行の動機などいろいろな点から総合的に鑑定します。
  
精神鑑定は精神科医なら誰でも出来る訳ではなく、精神保健福祉法第十八条で定められた指定医である事が条件とされます。 
まぁ、長年の臨床経験を積み厚生労働省令で定めた研修を受けた者だけが精神鑑定行う訳です。 
カシコで悪知恵が働く犯罪者がいたとしても、素人がプロを騙しとおすのは難しいでしょう。 
(ただ、騙されることはなくても流派や学説の違いが診断に影響するみたいな意見や噂がありますがどうなんでしょうね……?)
  
心身喪失のふりをすれば犯罪を犯しても無罪になるとかそんな都合のいい事はないんですねー。 
いやもう、悪い事はしないに限ります。犯罪駄目絶対。私は平和にいきます。コワイヨー。 
 
 
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