2009年08月23日
不潔な人は嫌われるもの。清潔にするのはいい事なんですが、あまりにもそれを気にすると
それもまた問題が起こってきます。
一日に二回〜四回風呂に入る、一日五回歯を磨く、
外から帰ってきたら10分くらいかけてうがい、手洗いをする。
これくらいならキレイ好きな人の間では普通でしょう。
夏場は汗をかくのでちょっと大変でしょうけれど、生活に支障が出るようなレベルではありません。
(ただ、洗いすぎると肌荒れの原因になるのでおすすめできませんけどね)
でも『キレイ好き』の範疇を越えてしまうと、問題が起きてしまいます。
いわゆる『潔癖症』の方々です。
『症』の文字がついてしまってる事からも分かるように、潔癖症は病的なまでのキレイ好きです。
いや、キレイ好きと言うより不潔を過度に恐れると言った方が適切かもしれません。
『不潔恐怖症』も潔癖症と同じ意味です。不潔を恐れる心の病です。
公衆トイレが使えない、
電車のつり革やドアノブに素手では触る事が出来ない、
ウエットティッシュを一日に何十枚も使う、
外出した後は鞄を丁寧に拭きとる。
人の手で触られるので美容院にも行けない、外食も出来ない。
ここまでくると生活に支障が出てしまいますが、まだ『キレイ好き』と言えないわけではありません。
しかし不潔恐怖症の症状が進行して重度の不潔恐怖症になってしまうと、不潔を恐れるあまり逆の状態に陥ってしまいます。
つまり…
湯船に雑菌が浮いてる気がして、風呂に入れない。
新しい服に雑菌がついてる気がして、着替えが出来ない。
トイレに行っても、お尻が拭けない。
こんな状態にまでなってしまうと、不潔を恐れるあまり、逆に不潔な状態になってしまいます。
ですので、重度の不潔恐怖症の人の中にはかなりの悪臭を漂わせてる人もいます。
不潔を恐れて不潔になるのは傍から見るとちょっと不思議な気もしますが…。
しかし本人にはどうしようもありません。
不潔恐怖症は『強迫性障害(OCD)』の一種と見られています。
本人は馬鹿馬鹿しいとわかっていながら、強迫観念のせいでそれをやらずにはいられないという症状です。
時には一日中手を洗っていたり…。
もし『潔癖』に思い当たりがあるなら、症状が進行する前に病院の医師に相談した方がいいかもしれませんね。
不潔恐怖症、および強迫性障害なら、病院で強迫観念を抑える薬を処方してもらえます。
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