子供の自己防衛機能…ベイビイネス


2008年12月17日

生まれたての子供というのは当然力が弱く、この世を生き抜いていけるだけの経験と知識もありません。
弱いという事は他の肉食獣に狙われやすいという事でもあり、子供は誰かが守らないと生きていけません。
親が子供を守るのは自分の遺伝子を受け継ぐ者を守るという意味で非常に自然な事ですが、実はそれだけではありません。
幼い子供は他の同類の生き物の保護欲を刺激する仕組みがあるのです。

『ベイビイネス』。
幼い、動物の子供に共通して見られる特徴。広いオデコの下にクリクリの目と鼻。全体的に丸みを帯びていて、『かわいい』と感じさせるいわゆる童顔。この形態は児童心理学では『ベイビイネス』と呼ぶそうです。
キティちゃんやいろいろなマスコットキャラクターのデザインにも見受けられる幼児的なかわいらしさを何故子供が持つかというと、他の成人(成獣)の保護欲を刺激し、守ってもらう事によって自然の危険から逃れ生き抜く為だったんですね。マスコットキャラクターも意図的にベイビイネスを作り出し人の保護欲を刺激している訳です。

自然界での、人間を含む生き物達はどうしようもない飢餓に晒されると時として共食いをします。やはり力の弱い子供が犠牲になったりする訳ですが、その時まず子供の顔を潰し、攻撃本能を抑制させるベイビイネスを無くしてから手足を引き裂き食べるケースが見受けられるそうです。
人間以外の動物も『罪悪感』を感じるのでしょうかね……。



前のページへ / トップページへ