2008年12月23日
ドッペルゲンガーを見てしまったら…。
…………どうしよう。
ドッペルゲンガーというのは、この世に存在しない筈の"もうひとりの自分"です。
ドッペルゲンガーを見てしまったらその日から三日以内に死んでしまうとか不吉な噂があります。都市伝説の一種のようなものですね。
唯一無二である筈の自分。存在しない筈の存在。オカルトですねぇ。
しかしミもフタも無い事言うと、私はオカルト全然信じません。
まぁオカルト信じないものは仕方ないのでちょっと論理的に考えてみましょう。
たしかー…、心理学者のユングも見たんでしたっけね。
自分のドッペルを見た瞬間、言い知れない恐怖を感じたそうです。
……そしてその直後自分が見た物が鏡だった事に気付いたそうです。なにそのコント。
幻視の一種に『自己像幻視』があります。自分の姿の幻視です。
それは今の自分は当然の事、過去の自分、子供の自分、未来の老いさらばえた自分の姿を見る事もあります。体全体とも限らず、体半分だけだったり一部だけだったりもします。
自己像幻視を見た者は大抵、前述のように言い知れない恐怖を感じるそうです。(わずかに例外もあります。逆に気分が良くなったり)
人は自我同一性が正しく機能しているならば、『自分はこの世にひとりしか存在しない』という事を知っています。
なのに目の前に自分が存在する。ならば、私は自分ではないのか? 自我の危機です。自分が自分ではないかもしれないという不安。これがこの自己像幻視を見た時の『言い知れない恐怖』の理由のひとつなのかも知れません。
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