相撲の『四股名』は『醜名』だった?


2009年06月22日



相撲の力士に与えられる名、『四股名』。
この四股名という漢字は当て字でして、昔は『醜名』と書いていました。
醜といっても侮蔑的な意味合いではなく、この場合は『強い、たくましい』という意味合いです。

相撲取りに四股名をつける文化が定着したのは江戸時代。見世物としての相撲興行が始まり、力士たちは自分の相撲取りとしての誇りと力強さをアピールするために勇ましい四股名をつけたそうです。
文献に残っているもので一番古いものは、戦国時代のキリシタン大名として有名な大友義鎮(大友宗麟)が相撲大会を催した際、出場した力士たちが自らつけた四股名を名乗ったという記述です。


ちなみに。
力士が行う"四股を踏む"という作法は、大地の邪気を払う古の儀式の名残といわれています。



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