2009年06月28日
 
 
 
 
  
「高いバイクなのに事故でおシャカになった」とか「楽しみにしていた試合が雨のせいでおシャカだ」というふうに、壊れる、台無しになるという意味で『おシャカになる』といいますね。 
このオシャカ、漢字では『お釈迦』と書きます。つまりお釈迦様のおシャカです。
  
何故お釈迦さまから台無しという意味の言葉が生まれたかというと、いくつか説があるようです。
  
とある仏師が、阿弥陀如来の像を作ろうとして間違って釈迦の像を作ってしまった。"阿弥陀のつもりがお釈迦になった"ことからこの言葉が生まれたという説と、
  
元々『お釈迦になる』は鋳物師(いもじ)の用語で、火が強すぎると鋳物作りに失敗することから、 
『火が強かった』。これを江戸っ子風に言い換えて『しが強かった』(江戸の人は"ヒ"の音を"シ"と発音することから)。 
『しがつよかった』→『四月八日』と連想され、 
四月八日はお釈迦さまが生まれた日なので、そこから『お釈迦になった』という言葉が生まれた、という説があります。
  
なんともヒネリの効いた言葉遊びですね。
 
 
 
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