2009年07月06日
 
 
「部下の失言が取引先の逆鱗に触れた」など、うかつな行動で相手を怒らせてしまう事を『逆鱗に触れる』といいますよね。 
この逆鱗(げきりん)、"逆の鱗"と書きますが、なぜでしょうか。
  
この逆鱗という熟語は、中国戦国時代、法による政治を説く法家の韓非(かんぴ)さんによって書かれた『韓非子』が由来です。
  
この鱗は龍の鱗を指し、逆燐は龍のアゴに一枚だけ逆向きに生えている鱗のことです。 
龍はこの逆鱗に触られる事を非常に嫌い、普段穏やかな龍でも逆燐に触れると激しく怒り狂い、触れた者を殺してしまうそうです。 
この龍を君主に例え、臣下の言葉が君主の逆鱗に触れなければ、臣下であっても君主を説得できると述べています。 
逆に言えばそれほど臣下が君主を諌めるのは難しい事なのだというわけです。 
 
 
現代なら上司と部下にあてはめる事が出来るでしょうか。 
しかし上下関係に限らず、人にはそれぞれ龍の逆鱗となる部分があるのかもしれません。 
うっかり彼女の逆鱗に触れでもしたら目もあてられない修羅場となってしまうのでどうかお気をつけ下さい……。 
 
 
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