2009年09月14日
素直じゃない人を『天邪鬼(あまのじゃく)』とよびますね。
字からも分かるように、天邪鬼は鬼です。
人の心を読み、からかったりイタズラをしかけてきます。
童話の桃太郎に出てくるような恐ろしい鬼のイメージよりは、ちょっと可愛げありますね。
天邪鬼の原型は、天探女(あめのさぐめ)という神様とされています。
天探女は人の心を探ることが出来、そのことが天邪鬼という心を読みイタズラをする子鬼の由来になったそうな。
この天邪鬼の祖先に天逆毎(あまのざこ)という女神様がいまして、
天逆毎はスサノオの猛気から生まれたとされます。
かなりワガママな性格らしく、自分の思い通りにならないと荒れ狂い、大暴れしたそうです。
また、かなりのヒネクレ者らしく、物事を逆にしないと気がすまなかったそうです。前を後ろと言ったり。
やはり天邪鬼な性格なんですね。
天邪鬼が出てくる有名な話に『瓜子姫と天邪鬼』というものがあります。
天邪鬼が瓜子姫を殺して皮をかぶり、瓜子姫になりすます話。
これはさすがにイタズラどころじゃない恐い話ですね。
この話は日本に広くひろまっており、各地方によっていくらか話の細部が違っています。
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