誤用されやすい熟語、ことわざ


2009年04月10日

【役不足】…その人の能力に対して、与えられた役割が小さい事。
「あの人は劇団の中でも一番の演技力なのに、村人Aなんて脇役じゃ役不足だ」みたいな感じ。
意味は字の通りなんですが、何故か『力不足』の意味で誤用される場合があります。

【確信犯】…テロリズムなど政治、宗教などの信念から行われる犯罪。
「政府に対して要求を突きつける確信犯」…とか。
「間違いである事は分かっているがあえて行う」という意味で誤用される事が多いです。

【耳障り】…聞いていて不快なさま。
「工事現場から聞こえる耳障りな音のせいで集中出来ない」って感じですか。
たまに「耳ざわりのいい曲」みたいに使われますが不快な音の時に使う言葉だそうです。

【敷居が高い】…過去に訪問した事があるが、失礼を行ってしまった、または長らく会ってないなどの理由で行き辛くなった状態。
「年末年始の挨拶すっぽかしたから敷居が高いなあ」って感じですかね。
『格式高い』の意味で用いられる事がありますが、違うようです。

【情けは人の為ならず】…人に親切にすると、その親切が人から人へ伝わって自分に返ってくる、という意味。
「情けは人の為ならず。人に親切にすると得するよ」
「人を甘やかすな」という誤用をされる時があるそうです。


ただ、言葉の意味は時代によってだんだん変わっていくもので、
これらも誤用の方も正しい意味として認められていっている傾向があるとの事です。



ちなみに。

【汚名挽回】
何故か名誉挽回の意味で使われる場合があります。汚名は挽回してはいけません。汚名返上です。



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