語源と違い:『おじや』と『雑炊』


2009年09月29日



雑炊。出し汁にいろんな具と御飯を入れたおいしい料理。
鍋料理の後に、鍋の具のおいしい出汁が出たスープに御飯を入れるのもグッド。
溶き卵を上にかけるとサイコー。


さて、雑炊の語源ですが、
元は御飯の量を水で増す、という意味で『増水』と書いていましたが、具にキノコなど雑多な物が入れられるようになった事から、『雑炊』と表記されるようになりました。

雑炊はおじやとも言いますが、この語源は諸説あり、どれが正しいかは判明していません。
よく言われる有名な説は、宮中の女官たちが使う女房詞(にょうぼうことば)が由来だというもの。
雑炊が煮える音が『じやじや』と聞こえ、それに丁寧語の『お』を付けて『おじや』となったそうです。


雑炊とおじやはどう違うのか、というと、
どうも大した違いは無いようです。
ただ、煮込み時間で使い分ける場合があります。
御飯を水で洗い、粘り気を取って短時間でサッと煮たものを『雑炊』
雑炊より長く煮詰め、御飯に粘り気があるものが『おじや』。

女房言葉の説から考えると、女性が言う場合『雑炊』より『おじや』の方がより上品で女性らしい…かも?



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