中世の食事


2008年11月27日

昔の人はどんな食生活を送っていたのだろう?
昔の日本の食生活の紹介は結構テレビで見掛けるので海外……、
中世フランスの一般的な食生活を見てみよう。

どこの国もそうですが昔の農民は質素な暮らしをしていまして食事も質素です。
農奴と呼ばれる人達は昔はパンさえあまり食べられず多くは燕麦(カラス麦)をミルクで煮込んだオートミールを食べていました。
多くの農民達がパンを食べられるようになったのは13世紀頃からだそうです。

それに対し、農民から税を納められてる領主は諸侯や城主、騎士などを招いてよく宴会を開きもてなしていました。
というのも羽振りの良さは人徳と直結して考えられていたからです。ケチは人から評価してもらえません。部下もついてきません。

主に食べられていたのは肉とパン。肉は豚と牛と羊、鳩。狩りもしますので鹿やキジなども食べます。長持ちさせなければいけない場合は、保存食として塩漬けにされたりします。
鮭などの川魚、チーズ、卵、ソラマメやエンドウなどの豆類、キャベツ、玉ねぎなどの野菜、果物はイチジク、林檎、胡桃、それとマルメロと呼ばれるカリンや西洋ナシに近い植物の実。酒は葡萄酒とビールが食卓にのぼりました。

調理法はシンプルでしたが香辛料はニンニクや生姜、胡椒といった様々なものがあり、そして大量に使用されました。昔は今みたいな冷蔵庫があった訳じゃないですから、肉を長期間置いておくと発生するあの臭い匂いや味を誤魔化す為に香辛料が大量投入された訳です。
現代でよく使われる陶器の食器は使用されず、肉などは板をテーブルに置いて皿代わりにし、手づかみで食べ物を口に入れていました。パンはパサパサで固かったのでスープに浸して食べるのが普通だったようです。

ふーむ。昔は食べ物の保存が大変だっただろうねぇ。香辛料で匂いを誤魔化してたって、食あたりとかは大丈夫だったんでしょうか……。昔の人は丈夫?
現代日本じゃ冷蔵庫冷凍庫で保存も出来るしレトルトや缶詰もある。昔の人みたいに苦労する事は無くなったみたいです。技術の進歩はありがたい。



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