2009年09月24日
 
 
何か物事を判断する場合、 
感情だけで訴える人と論理的に説明する人となら後者の方がはるかに説得力があるというものですが、 
実は論理にも落とし穴があります。 
 
 
『アキレスと亀』という言葉があります。
  
俊足のアキレスさんと鈍足の亀がかけっこをする事になりました。 
アキレスの方が足が速いのでハンデをつけて、 
亀はスタート地点か普通にスタート。 
アキレスはスタート地点からいくらか離れた後方のA地点からスタートする事とします。
  
この状態で二人同時に走り始めるとして、 
アキレスが亀のスタート地点に到達するまでに亀はスタート地点からいくらか進んだB地点に到達しているはずです。 
アキレスがB地点に到達した時には亀はそこから更に進んだC地点に到達しているはずです。 
アキレスがC地点に到達した時は亀はそこから更に進んだD地点に……。
  
そう考えると、俊足のアキレスはいつまで経っても鈍足の亀を追い抜けない事になってしまいます。 
 
 
このように、誰が見てもおかしい結果なのにその論理の間違いを指摘するのは容易ではない。 
そんなケースもあります。 
その論理の信憑性を正しく見抜く事が大切なのでしょうね。 
 
 
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