『おむすび』には霊力が宿ってる?


2009年05月18日

おにぎり。漢字で御握り。
シンプルながらおいしい食べ物ですよね。

具もいろいろ、基本の梅干、塩鮭、おかか、たらこ、辛子明太子、昆布。
シーチキンマヨネーズやシャケマヨネーズ、鶏そぼろ、焼肉なんてのも一般的になってきました。
具の無い塩だけで味を付けた塩むすびなんてのもあります。

醤油や味噌を塗って少し焦げ目がつくくらい香ばしく焼いた焼きおにぎりなんてのもおいしいですね。

おにぎりの形は何種類か存在します。
カプセルみたいな形の俵型。
海苔で包んだバクダンなど球型。
コンビニで多い三角柱の形。

ただし、『おにぎり』ではなく『おむすび(御結び)』と呼ぶ場合は、三角形の形のみに限定されます。

古事記に記載されている、天地開闢(世界の誕生)して最初に現れた三柱の神(造化三神)、
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすびのかみ)。

おむすびの"むすび(産巣日・産霊)"は世界の生成、創造、あるいは宇宙そのものである神霊の意味を持ち、
さらに古来の日本では『山』が神聖なものと考えられていて、その三角の形を模したものがおむすびであるとされます。


ところでコンビニエンスストアでならんでいるおにぎりは三角型が多いですよね。
これはおむすびの神性……とは関係なく、大量生産する時に三角の形は型で成型しやすい、
丸いと重ねた時に隙間が大きく出来てしまい、運搬の時にかさばる、などの理由からです。



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