2009年07月31日
 
 
ごぼう。漢字では牛蒡、または牛旁と書きます。 
軟らかく煮て煮物に。炒めてシャキシャキした歯応えの金平牛蒡(きんぴらごぼう)に。御飯と炊き上げてかやく御飯に。油でカラッと揚げてかき揚げ天ぷらに、すりこぎで叩いてたたきごぼうに、ちくわの穴に通しておでんの具に…… 
と、日本人の食卓にはいつも様々なゴボウの料理が並びます。
  
しかし意外にも、ゴボウを食べる習慣があるのは世界でも日本だけのようです。 
日本と戦時中日本の統治下にあった地域以外ではゴボウは食べません。 
その事をよく表すあるエピソードがあります。
  
戦時中、日本軍の捕虜収容施設で外国人捕虜の食事にゴボウを出したところ、『捕虜に木の根っこを食べさせた』と誤解され、戦後に捕虜虐待の罪に問われ処罰された、という話です。 
日本では立派な食材のゴボウも、海外では木の根っことしか認識されないという文化の違いがこの話に見受けられますね。 
 
 
ゴボウは元々中国から薬用植物として伝来されたものを日本で野菜として食べられるように品種改良した食材。 
ゴボウは非常に食物繊維が多く、便秘で悩む人やダイエットの力強い味方。その他カリウムなどのミネラルやアミノ酸も含まれています。 
ゴボウは皮に近い部分に栄養が多いので、あまり厚く皮を剥くと損してしまいます。 
普通はタワシを使うようですが、クシャクシャにしたアルミホイルでゴボウをこすると簡単綺麗に薄く皮が取れますよ。 
 
 
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