井伊直孝を助けた幸運の招き猫


2008年08月15日



招きねこ。
手を丸めて何かを招くような、顔を洗う猫の仕草からか、"福を招く"縁起物として人気の置物。

商売繁盛の御利益があるので、店の入り口に飾ってあるのをよく見かけます。
左手を上げている招き猫は人を招き、右手を上げている招き猫は金運を運んできてくれます。
基本白地の三毛猫ですが、他の色の招き猫もあり、
金色の招き猫は金運向上、
ピンクの招き猫は恋愛成就、
黒の招き猫は魔除け、
赤の招き猫は無病息災
と、それぞれの御利益があります。


招き猫の由来はハッキリしませんが、有力な説は東京都世田谷区にある豪徳寺が発祥というもの。
江戸時代、寛永13年。近江彦根藩第2代藩主、井伊直孝が鷹狩りに出かけた時のことです。
突然の雨に困った井伊直孝がふと見ると、荒れた豪徳寺の境内で一匹の猫が手招きのような仕草をしているのが目に飛び込んできました。
猫に誘われるように寺の奥に入り、雨宿りをしていると突然、耳をつんざくような大きな音と共に、寺の外へ雷が落ちたのです。
猫のおかげで危険を避けられた井伊直孝は猫に感謝し、荒れ寺だった豪徳寺を建て直し、井伊家の菩提寺としたそうです。
豪徳寺には招猫殿があり、白い招き猫が多くの参拝客に幸運を招いてくれています。


▼関連ある気がする記事
猫が日本に連れてこられた理由



前のページへ / トップページへ