心の病、『ヒステリー』


2009年08月25日

ヒステリー。語源はギリシャ語で子宮を意味する『ヒステラ』。
昔は、女性特有の疾患は子宮から来るものだと信じられていたのだそうです。

『女性はヒステリックな性格だ』とか、ちょっとしたきっかけで怒り狂う事をヒステリーと言いますが、
『ヒステリー』という言葉は怒りだけに使われるものではありません。

神経症としての『ヒステリー』は、体に問題があるわけではないのに、精神的な問題で症状が現れること。
体は健康そのものなのに、頭痛がしたり、目が見えなくなったり、歩けなくなる、記憶喪失になってしまう、などの症状を引き起こします。
また、人格が分かれ、別人になってしまう解離ヒステリー…いわゆる、解離性同一性障害(多重人格)の症状もあります。

しかし現代の精神医学ではもうヒステリーという用語は使用しなくなりました。
今は『身体表現性障害』に分類されます。

人の無意識は、思っている以上に心身に強く影響しているようです。
自覚がないのでコントロールが難しいところですが…。
これも『病は気から』の一例ですね。


▼関係ある気がする記事
病は気から?『プラシーボ効果』



前のページへ / トップページへ