2009年06月02日
冷奴。ひややっこ。
冷やした豆腐に醤油をかけていただく料理。
シンプルなのにおいしい。これからの季節にももってこいの食べ物ですね。
ネギ、鰹節、生姜をすりおろしたものを薬味にするとこれがまた。
この冷奴という名称。
冷やして食べるから"冷"というのは理解出来るんですが、"奴"というのはなんでしょう。
豆腐と何か関係があるのでしょうか。
『奴』とは、江戸時代における武家の下男の事です。『奴凧(やっこだこ)』とかの奴(やっこ)。
奴が大名行列の先頭で着る半纏(はんてん)に四角い紋所(釘抜紋)がついてました。
そこから食べ物を大きく四角に切る事を『奴に切る』と言うようになり、
豆腐を冷やして奴に切る料理を"冷奴"と呼ぶようになったといわれていますが、
前述の奴の釘抜紋の形が、冷奴の豆腐の形に似ている事から"冷奴"という名がついたという説もあります。
ちなみに。
豆腐は中国の紀元前2世紀ごろ、前漢の時代に生まれたという説が有力で、日本には奈良時代(西暦710年〜794年)に遣唐使によって伝わったとされています。
ただ、豆腐はずっとお坊さんの精進料理という認識をされていたため、一般庶民にも広く食べられるようになったのは江戸時代ごろの事です。
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