あまり知られていない円形脱毛症

円形脱毛症についてのページ。いわゆる『十円ハゲ』などと呼ばれたりする症状です。

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円形脱毛症の症状

円形脱毛症状とは、髪が抜け落ちて頭に十円玉ほどの大きさの脱毛部分が出来る頭部の疾患です。
人口の約0.1～0.2％の人が発症するといわれています。
命にかかわる病ではないものの、見た目の問題に大きく関わるため、人から見られる事を避けるようになったり、大きな精神的ストレスになりうる疾患です。

・単発型円形脱毛症
頭髪の一部に円形の脱毛箇所が一箇所出来る症状。基本的にはまずこの単発型円形脱毛症状からはじまり、他の円形脱毛症の症状に移行していくのですが、単発型円形脱毛症状から症状が進行せずに終わりそのまま治癒していく場合も多いです。

・多発型円形脱毛症
単発型円形脱毛症では一箇所だった脱毛箇所が多発し複数現れます。

・蛇行型円形脱毛症
脱毛部分が細長い形状の円形脱毛症。

・全頭型円形脱毛症
全頭に症状が出て髪の毛が全部抜け落ちてしまう円形脱毛症です。

・汎発型円形脱毛症
頭髪以外にも、わき毛や陰毛など体中のあらゆる部分で症状が多発し、すべての毛が抜け落ちてしまう円形脱毛症です。

円形脱毛症はストレスが原因？

円形脱毛症は悩みによる精神的ストレスが原因だと言われる事が多いのですが、一概には言えないようです。
円形脱毛症の原因はまだ医学的にも不明の部分が多く、ハッキリとした事は言えません。
ですがある程度分かってきている事もあります。

円形脱毛症の原因として、多くは免疫機能の異常がなんらかの作用を及ぼしているのではと言われています。
ウイルスなどの驚異から体を守るリンパ球が毛根を異物と認識し攻撃してしまい、そのため脱毛が起こる、という免疫異常です。

他にも自律神経の狂いだとかいくつかの原因が考えられているようです。

これらの機能の狂いを生じさせる要因の一つに『精神的ストレス』が考えられる、という事なのでしょう。
ほかにも喫煙、生活習慣、疲労、感染症、環境など、原因になりうる要素はたくさんありますので、『円形脱毛症＝精神的悩み』とすぐに判断できるものではありません。

また、円形脱毛症はアトピー性疾患との合併の割合が多いことから、アトピーとなんらかの関わりがあるのでは、との説もあります。

円形脱毛症の対策・治療

脱毛班が小さければ他の部分の髪で隠すことも出来ますが、室外で風が吹いた時など容易に外から見えてしまうため、患者さんは心落ち着きません。
患部を隠す方法として増毛用の部分ウィッグ（かつら）もありますが、円形脱毛用の増毛シートも売られています。

円形脱毛症の治療にも様々なものがありますが、例としてステロイド剤の塗り薬、あるいは内服薬を投与するステロイド療法、人工的にかぶれを起こして毛根を攻撃するリンパ球の矛先を変える局所免疫療法、紫外線を用いるPUVA療法などがあります。
また、患者が小児であるなど年齢によっても治療方法に違いがあります（ステロイド剤の全身投与やPUVA療法は小児に対しては制限されています）。

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