眠れないのには理由がある。不眠症を治すには

不眠症というと、単に眠れないだけと思うかもしれませんがそうではありません。
診断基準としては、様々な睡眠障害が長期間続いて、更に起きている間の体調不良（倦怠感、集中力低下など）を自覚する状態になると不眠症と診断されます。

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睡眠障害4つのパターン

・寝付けない、寝つきが極端に悪い（入眠障害）
一般的に、不眠症と言われて思い浮かべるのがこれではないでしょうか。
これを自覚して不安に思い始めると厄介で、眠れないと焦る気持ちが余計に症状を悪化させます。

・寝てもすぐに目が覚めてしまう（中途覚醒）
寝てもすぐに目が覚め、さらにもう一度眠りについてもまた起きる症状です。
極度の心配事やストレスがある時に発生しやすいです。

・寝たはずなのに、朝起きてもスッキリしない（熟眠障害）
これは全てが不眠症とは言い切れませんが、お酒を飲んだ翌日でもない、特に体調不良だった覚えも無い場合不眠症の可能性があります。
純粋に疲れている時にもなりやすいので、この症状で判断は難しいです。

・朝の早い時間に目が覚めてしまい、しかも二度寝ができない（早朝覚醒）
お年寄りの方は良くある症状なので、これだけでは判断できません。
しかし身体は疲れているのに眠ることだけ全くできないといった場合は、不眠症を疑ってください。

睡眠障害は大体この4つのパターンに分けられます。
睡眠だけで見れば、こんな日が一度も無かったという方は居ない筈です。
条件として、これらの症状が現れ、日中の生活に支障が出ている状態を不眠症といいます。

不眠症の予防、治し方

不眠症の原因はストレス、病気、刺激物の取り過ぎ等があります。
特にお酒と珈琲の飲み過ぎは睡眠障害の元なので注意が必要です。睡眠導入剤代わりに寝酒をするという人も居ますが、寝る前のお酒は眠りの質を下げてしまうため、逆効果になってしまいます。

不眠症の対処法としては、生活リズムを一定にすることです。
この場合、就寝時刻が何時であるか、何時間寝たかはあまり関係ありません。大切なのは毎日の時間を合わせることです。
仕事や学校の日、休日に関係なく毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝る。規則正しい生活が不眠症を予防します。

そして、太陽の光を極端に浴びてない方は要注意です。
日光には体内時計を合わせる効果がありますので、夜勤の方も週に何度かは昼間に外に出てください。

日中の運動は不眠症対策に有効なのですが、夕方以降の激しい運動は神経を高ぶらせてしまうため、良くありません。

それでも眠れない場合は…

そしてこれらの対処法を試しても効果が無かった場合、医療機関にご相談ください。
不眠症の相談は精神科および心療内科になります。

眠れないことぐらいで……と躊躇するかもしれませんが、眠れない事は人間にとって予想以上のストレスです。
悪化する前に相談することをお勧めします。

治療法としては一般的に睡眠薬です。
危険な薬と誤解されがちですが、医師の指導の下に使えば安全な薬です。
ただし飲み過ぎや依存は危険ですので、素人判断では使用しないでください。

こんな場合は要注意

例外として、呼吸障害やいわゆる金縛り状態の症状を確認している方はすぐに病院に行ってください。
こちらは既に別の病気が併発している場合が殆どです。
不眠症の症状というよりも、既に何かの病気にかかっているからこそ不眠症になったのです。
こういう症状が出ている場合、睡眠薬では治りません。早急に検査が必要です。

このように不眠症は、自身での判断が難しい病気に入ります。
なので予防法を試して、それでも日中の疲れが取れない時に医療機関という順番がベストです。
まずは規則正しい毎日を送り、1日の生活リズムを合わせることから始めてください。

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